指宿浩然会病院 大重 和典
フレイルとは
病気にならないように「予防」することは元気よく生活する上でとても大切なことです。「メタボ予防」「認知症予防」最近では「感染症予防」などは皆さまにとっても聞き慣れた言葉だと思います。では、「フレイル予防」という言葉をお聞きしたことはありますか?
フレイルとは「年をとることによって心身が老い衰えた状態」のことで、高齢者のフレイルは生活の質を落とすだけでなく、さまざまな病気やけがを引き起こす危険があります。しかし、早めに対策を行うことで元の健常な状態に戻すこともできます。
さて、フレイルとは一体どのような状態なのでしょうか。それは健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。多くの場合、いきなり介護が必要な状態に進むのではなく、フレイルを経て介護が必要な状態へ進むと考えられています。健康で元気でいられる時間を延ばすためにも、本人や家族などがその変化に気付き、予防を始めることが大切です。
では、フレイルと気付くためにはどのような変化に気を付ければよいのでしょうか。フレイルの基準は以下の5項目があり、そのうち3項目以上が当てはまるとフレイル、2項目当てはまった場合はフレイルの前段階であるプレフレイルと呼びます。
〇 6カ月で2kg以上体重が減る
〇 疲れやすくなる
〇 歩く速さが遅くなる
〇 握力が低下する
〇 定期的な運動や体操をしていない
フレイルになるとどうなるの?
フレイルになると身体能力の低下や病気にかかりやすくなるなどストレスに弱い状態になります。例えば転倒による打撲や骨折、病気による入院をきっかけに寝たきりになってしまうことはご存じかと思います。また、入院すると環境の変化に対応できずに自分の感情をコントロールできなくなることもあります。
食べて、元気に、フレイル予防!
フレイル予防は日々の習慣と結びついており「栄養・身体活動・社会参加」が予防の3本柱とされています。言い換えると、バランスの良い食事を何でも食べられて、運動や人との関わりを大切にすることが重要なのです。
「年のせい」と諦めていた体や心の衰えは予防できます。やりたいことや好きなことを続けて活力に満ちた日々を送るために「栄養・身体活動・社会参加」を毎日の生活に取り入れ、今できることから始めてみましょう。
